ウェブ教育は、どのくらいの効果をもたらすか
通信制高校においては、ウェブ上の動画を利用して教育を行っている場合もあります。どの動画も非常に良く出来ており、下手な先生に教わるよりはずっと優れた学習効果を得られるでしょう。でも保護者様の中には、ちっとも勉強してくれないと悩んでいらっしゃる方もいます。現在の学習教材は、とても優れたものになっていますので、問題は、「強制力が働かない」ことに絞られてきます。通信教育をうまくやるには、保護者様の参加も必要です。強制力が働かない状態では、強い好奇心にあふれた学生でなければ、長続きしません。ここで、大きな気持ちを持ち、得意な科目を伸ばすことと、残りは卒業単位さえクリアしていれば良しとする低いハードルを設定することと、子供を断続的に勇気付けることです。「ほめて伸ばす」というより、「自分が勉強をすることを、しっかりと見てくれる人がいる」ことが大切です。この関係がない限り、強制は煙たがられるだけになってしまうでしょう。
「勉強をしなさい」という保護者は多いですが、「どこをどのように学習していて、どこが分からないのか」を把握している保護者は、ほとんどいません。あるいは、勉強の質問などされたら答えられないからという理由で、無意味に怒る方もよく見かけます。TVを見ながら馬鹿笑いしている親が、「勉強をしなさい」と言うことが、いかに説得力が無いか、分かるはずです。大人と子供が違うという理屈は、子供からみれば全く成り立ちません。「どうせTVを見て馬鹿笑いしているだけの大人になるのに、何故、こんな勉強をしなければならないのか」と言われたら、納得する答えを返すことができないでしょう。
大切なのは、親として素直であることです。そして子供に対して適切な期待をすることです。「お母さんは、貴方の食事をつくり、お洗濯もしているのだから、貴方も、きちんと勉強をするのは、当たり前だ」ということを、子供に体感させるのが最も良い姿勢です。子供は、子供として家族に貢献したいと欲しています。ですから、お母さんが4時間の家事をしている場合、それを具体的に子供に見せて、4時間は勉強しなさいと主張するのであれば、子供は家族の一員として4時間は勉強しなければと感じられることが、非常に多く見られます。ぜひお試しください。